【初心者向け】ミニトマトのプランター栽培はとりあえずこれでOK【保存版】

家庭菜園

ベランダで、テラスで、初めて野菜の栽培にチャレンジしようと思ったら、とにかくミニトマトがオススメ。でも初心者がネットや本で調べていると、何が大切(必須)なことで、何がそうでもないかは分からないですよね。なので、ここでは5年間トマトを育てた私の経験をもとに、菜園初心者の方向けにとにかくシンプルにポイントをまとめてみました。

なぜミニトマトなの?

簡単だから

ミニトマトをおすすめする理由はズバリ、簡単だから。トマトはとても強い品種で、ちょっとやそっとでは失敗しません。さらにトマトの栽培を理解すれば野菜栽培の基本をおさえたも同じ。菜園デビューにぴったりですね。あと、「採れすぎても困らない」というのもいいところなんです。

まずは育てる環境をチェック!

シーズン

4月最終週から5月のGWのあたり

この頃、ホームセンターにトマトの苗が並びます。トマトは苗から育てるのが一般的なので、この時期にスタートしましょう。

日当たり

いちばん長い間、日が当たる場所はどこ?

これ実はベランダ栽培の際に何よりも大事なことだったりします。ベランダやテラスなど、置きたい場所に1日どれぐらい日が当たってるかを確認しておきましょう。トマトは特に日光が大好きな植物。直射もしくは木漏れ日で1日あたり4〜5時間以上であれば、もはや成功したも同然。2〜3時間以下の場合、成長の勢いが落ちてきて収穫に影響します。いちばん長く日の当たる場所においてください。

虫は多い?少ない?

トマト栽培は比較的虫の影響に左右されにくいものですが、例えば、2階以上のベランダならアブラムシやなめくじといった害虫が出にくい、周囲に茂みが多い一軒家の場合は害虫がつきやすい代わりにミツバチなどによる受粉がしやすい、などの影響があります。周囲にどのような虫がいるのか知っておくと、後々の害虫対策の心づもりができます。

必要なのはこれだけ!

  • プランターまたは鉢
  • 土(培養土)
  • 肥料
  • 鉢底石
  • 支柱

それぞれについて以下で少し説明します

プランターまたは鉢

10リットル以上の土が入る菜園プランター

土の量が多いほど、茎が太くなりしっかりと成長して、多くの収穫が期待できます。最低でも9号の大きさの菜園ポット。私は18リットルの菜園プランターを主に使います。それより小さな鉢で育てることも可能ですが、あまり大きくならない上に、すぐに土が乾いて水やりの回数が増えるのでおすすめしません。

購入した用土の袋をそのまま使った「袋栽培」という方法もあります。興味がある方はこのキーワードで調べてみてください。(私は袋が倒れたり、持ち運びにくかったりするのがイヤなのでもうやりませんが。)

土(培養土)

元肥(もとごえ)入りの培養土

“野菜づくり”を謳った元肥(肥料)入りの培養土ならなんでもOK。”元肥なし”のものを選ばないようにだけ注意。プランターに入る量だけあれば十分です。

元肥として有機肥料が入っているものは、最初は避けた方が無難です。有機肥料は匂いが強く、虫がよってきやすいというのが理由。使用されているかどうかは袋を見れば記載されています。

鉢底石(はちぞこいし)

水はけをよくするため、プランター・鉢の底に敷く石です

水はけをよくして「根腐れ」を防ぎます。プランターの底から2〜3cmに敷き詰めるので、たくさんの量は必要ありません。できるだけ小さい袋のものを購入してください。程度なお、下記の場合は鉢底石は必要ありません。

鉢底石がいらない場合

  • 「スリット鉢」や「底面給水タイプの菜園プランター」を使う場合
  • 袋栽培の場合
  • 培養土のパッケージに「鉢底石不要」と書いてある場合

肥料

野菜(トマト)用の固形肥料

これは追肥として使用する肥料です。新しく買うなら「トマトの肥料」や「野菜用の肥料」として販売されているもの。もしくはどこにでもあるであろう「8-8-8」と記載された化成肥料でOKです。

肥料には、液肥と固形肥料、化成肥料と有機肥料が存在します。どれを使っても育てることは可能ですが、最初は「固形の化成肥料」を選んでおけば安心です。

支柱

150cm程度の長さの園芸支柱

トマトは成長するとすぐに自立できなくなる悲しき植物。支える支柱が必要です。だいたい150cm〜180cmあれば大丈夫です。

支柱は100均で買うのが便利。

苗(なえ)

葉の色が深い緑で、
茎がまっすぐ上に伸びているもの

シーズンにホームセンターで売られているのはたいてい大丈夫です。が、時期を逃すとたまに成長しすぎたものを売っていることもあります。黄色がかった葉があるもの、周囲のものに比べて節間が長いもの、もうすでに実ができ始めているものがあったりしますが、そのようなものは避けましょう。黄色い花が咲き始めているものが時期的にはベストです。

多くの苗売り場には、「普通の苗」と「接ぎ木苗」が並んでいます。接ぎ木苗は病気になりにくい分100円ほど高いですが、最初は接ぎ木を選ぶのがよいでしょう。品種は特にこだわる必要がありませんが、迷ったらメジャーどころの「アイコ」がいいと思います。

培養土、肥料、支柱は100均ショップでの購入も可能!(ただし有機肥料が多い)

定植

苗をプランターに植えることを「定植」といいます。とってもカンタンな作業です。

  1. プランターの底から2〜3cm程度、鉢底石を敷き詰める
  2. その上から培養土を入れる
  3. 真ん中に苗を収める程度の穴を開ける
  4. 苗をポットから抜き出す
  5. 苗を穴に入れて周囲から土を覆う
  6. 水をたっぷりかける

下記のことだけ気をつけましょう。

  • 苗をポットから抜き出す際は、下から押し出す要領で。茎を折らない、根を傷つけないように気をつけて。
  • 苗の土と、プランターの土の高さを合わせて。(深植え、朝植えしない)
  • 水はプランターの下から水が出てくるぐらいたっぷりと。

さあ、これで定植完了!

あとはそのプランターを、日がいちばん長い時間当たる場所に置けばオッケー!
その後の管理と収穫については、後編で!

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